全身カットが伝える情報は丈です。ワンピースがひざに対してどこで終わるか、パンツが靴の上でどうたまるか、コートがどこまで届くかは、全身がフレームに入っていなければ判断できません。靴を含めたコーディネート全体も見せられます。ワンピース、オールインワン、コート、パンツでは、全身カットが最初のモデルのビューになることが多く、トリミングしたビューでは購入者が探している裾が切れてしまいます。
バランスが正しく見えるかどうかは構図で決まります。頭の上と足の下にわずかな余白を取ると、全身が欠けずに収まります。足首で切れた足は失敗のように見えます。モデルの目の高さに構えたカメラは脚を短く、靴を小さく見せ、ウエストか腰くらいの高さのカメラなら体のバランスが保たれます。近くで構えたスマートフォンは広角レンズで体をゆがめるため、撮影者は後ろに下がり、代わりにトリミングします。
正方形のフレームや小さな検索サムネイルでは、全身の人物は細長く、衣料品は中央の細い帯になります。そのため Tシャツやネックレスの全身カットはフレームの大半を無駄にし、こうした商品には正面クロップやディテール写真のほうが効果的です。全身カットにもっとも余裕を与えるのは縦長のフレームです。コレクション全体で同じ距離とポーズを保てば、商品一覧ですべてのモデルが同じ大きさで表示されます。
